疲れ気味の現代人が忘れてしまったものを、思い出させてくれる様な優しい映画

アジアのウェブアワードでセレクトされた作品の魅力

スローテンポな、モノクロやセピア色を感じさせる優しい映画

この映画の背景となった場所は世田谷区の奥沢という地域で「奥沢コーヒーストリート」と呼ばれる所が有名なカフェの多い地区だそうです。 そう聞くと、いかにも今風のお洒落で小奇麗な街を思い描きますが… 実は古き良き昭和の町を偲べる、ゆっくりと時間が流れる所です。 その町を背景に監督が撮りたかったものは?

ホッと一息つけるコーヒーブレークの様な人間ドラマ

たぶん映画にもTPOが必要で「大巨編映画で大感動して大泣きしたい」と思う時は実はまだ心に充分な余力が残っている状態であり「あまり余力がないな」と感じた時には肩の力を抜いて、コーヒーブレークする様なささやかな時間に小さな元気や微笑みをもらえる様なドラマが最適だと思います。 それがこの作品です。

人それぞれにドラマがあり、それぞれに居場所を見つける

監督は、外資系広告代理店に勤めるサラリーマンだそうです。 週末に自主映画を撮っていて、この映画は主演の俳優と1年かけてコツコツ撮りためた作品だと云う事です。 丁寧に作られた作品ですが厳しいコメントを受ける事もあり、また、本人にも後悔などがあった様です。 それでも彼は…。

地域に対する愛情と監督の思い入れ

最初に…。
この映画はカラー映画なのですが、見た者にモノクロ感やセピア色の世界を連想させます。昭和レトロという言葉をよく聞きますが、正にそんな懐かしさのある世界です。
かといって、昭和の映画ではありません。登場人物の話を聞いていても「ああ平成だ」と分かります。
ですから、例えば昭和の映画を見て古き良き時代を懐かしむ様な感傷的な話ではありません。疲労困憊の現代人が忘れてしまいがちな人の優しさや温かさなどを思い出させてくれる様な優しい映画だと云う事を伝えたいと思います。
派手なストーリー展開がある訳でもなく、しかもたった5分強の短編ドラマの優しさなどを言葉で伝えるのは非常に難しい事だと思いますが、なるべく身近な例などを挙げたりして解説を試みたいと考えます。
それらを踏まえ次にこの映画が撮られた背景、監督の撮りたかったものとか地域に対する想いとかですが、そこら辺を少し掘り下げて行こうと思います。
そして、どのようなドラマなのかにも少し触れて解説し、監督の思いなども併せて推察、且つ紹介して行きます。
この映画の魅力が多少なりとも伝わりましたら、短いドラマですので、珈琲で一服する様にゆったり、マッタリと観て頂けたらと思う次第です。
決して、あなたの貴重な時間を無駄にはしないハズですし、たぶん、最近にない秀逸なヒューマンドラマである事を感じて頂けるのではないでしょうか…。
最後になりますが、この映画はアジアのウェブアワードに公式セレクションされた他、その後に海外2か国の映画祭で公式セレクション作品となり、米国コネチカット州(ニューヨーク州とマサチューセッツ州の間)での上演もあったと云う事です。

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