疲れ気味の現代人が忘れてしまったものを、思い出させてくれる様な優しい映画

アジアのウェブアワードでセレクトされた作品の魅力

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ホッと一息つけるコーヒーブレークの様な人間ドラマ

お茶の間にいつもある風景の様に温かいもの

最近では、お茶の間という言葉はあまり聞かないですね。
リビングが通常となっているこの頃ですが、それでもズッと愛され続けているアニメの「サザエさん」や「チビまる子ちゃん」の団らん風景はやはり、お茶の間にあります。
お茶の間は、人間関係が密にあった頃の象徴の様な言葉ですから。
そして、この両者ともに起伏ある展開のドラマではなくチョットした人間関係が織りなすドラマです。
それが長期に渡り愛され続けているのは、気負いも衒いもない優しい人達の話だからではないでしょうか。
この映画はこの部類の映画ではないかな、と感じます。
人間、感動したい時ばかりではありませんしね。
疲れた時、ホッと一息つく様な感覚で見るのに丁度良い映画です。
それは、まるで一杯の珈琲の様な、リビングではなくお茶の間の様な映画だという事です。

人と関わりたい人(ストーリー展開)

この映画の主人公は珈琲店の若いマスターです。
マスターは人と関わりたい人であり、無類の人好きでもある様です。
監督が「ふーん」って一瞬でも寂しさを忘れられる様な世界を目指すと語っていましたが、第1話では本当に「ふーん」という感じだった様に思います。
それが、回を追うごとにマスターとお客との些細なやり取りが面白くなり、第4話で「日本一美味しいコーヒーです。」といって出した珈琲を思い切り残してお客が帰って行くのに、マスターは全く気にする事なく「また来てくれますか?」と云う様な具合で、それが本当に印象に残ります。
このマスターにとっては、自慢の珈琲より人と関わっている方が余程たいせつな事なのだな、と。
5話目から段々とマスターの身の上が分かりだし、最終話でマスターが何故、人と関わりたい人なのかが自分なりに判明した、と感じるのです。
そしてその頃には、皆マスターのファンになっているかもしれません。


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